橘餅(きっぱん)

<謝花商店>

「きっぱん」はかつて琉球王朝高位の人のみが口にできた菓子だと言う。 以前は4軒ほどあった同種の店も今はここ「謝花橘餅店」のみになってしまったと店主の謝花澄子さんは話す。
観光客がこのきっぱんを買い求めるのは大変だ。生産に4日を費やすというから、作る側も売れると分かっていても一日で作る量は知れている。仕方なく後日取りにくるということで予約して買うはめになるからだ。
白い砂糖を塗りたくった堅い菓子、その中は柑橘系のマーマレード風な味が広がる。決して甘くない、この堅さは旅行者には難関である。何故なら旅行者はナイフを持っていない。ホテルでフォークとナイフを借りて部屋でゆっくり味わってみよう。

<きっぱん>
柑橘系の餡だよ

<店内>
ほとんどの観光客は店に入るなり「きっぱん」を買おうとする。澄子さんはこの菓子がいかに量産できないものかをていねいに説明してくださるのだが、不親切かというとそうではない。「まあ、お茶でもどうぞ。今アチコーコーを出すからね。」とお茶を出してくれる。アチコーコーとは「あつあつ」のことで、出てきたのはもうひとつの名物「冬瓜(とうがん)漬」の砂糖がまぶしていないもの。

<アチコーコーの冬瓜漬>
これがまた、びっくりするほどおいしい。あの大味であろうトウガンがこんな繊細なお菓子になるなんて。これを来る客にいちいち出していたら大変だろうなと思うが、澄子さんは遠来の客を一見といえどがっかりさせたくないのだろう。

<原材料のカーブチー>
柑橘は10月まではカーブチーを使用する。

<原材料のクニブ>
11月からは九年母(クニブ)に変わる。カーブチーもクニブも沖縄のみかん。澄子さんは「きゅうねんぼ」と説明してくれた。

<皮を剥いて利用する>
この状態になったらもう捨てるだけ?もったいないね、

そこで、ジュースを取りだし、飲ませてくださった。「甘い!砂糖を入れてますか?」「いいえ、100%ジュースさあ」

おみやげにその100%ジュースを2本下さった。本当に甘い。
でも皮が堅いみかん(九年母)は店で売ってません。ちなみに売ってる沖縄のみかんは、

<11月>
南香やタルガヨー(平和通りにて)、一番人気のたんかんは1月から。

那覇市松尾1-5-14 電話:098-867-3687
日曜がお休みなので要注意
地図

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